2009年 07月 31日
やがて雲やがて照る月やがて花 海辺の墓地に降る沙羅の花 |
・海の絵の中の白雲、白い波 うちすてられた漁船一艘
・うつろ舟 夜の雲間をすぎてゆく脱ぎすててゆくこの世の衣
・ひとひらの雲の行方を追ってゆく 風のまほろば海のまほろば
・風が吹き柳がゆれる 雲がとび驟雨が走る石畳道
・夕べには雲の絢爛映す湖(うみ) 鹿が荒らすという青蛾山
・中心に黒い揚羽の死体置く蜘蛛が描いた幾何学模様
・永遠の午後をやすらう神ありて 一片の雲なく澄める双眸の青
「原人の海図」〈くも〉歌会
・うつろ舟 夜の雲間をすぎてゆく脱ぎすててゆくこの世の衣
・ひとひらの雲の行方を追ってゆく 風のまほろば海のまほろば
・風が吹き柳がゆれる 雲がとび驟雨が走る石畳道
・夕べには雲の絢爛映す湖(うみ) 鹿が荒らすという青蛾山
・中心に黒い揚羽の死体置く蜘蛛が描いた幾何学模様
・永遠の午後をやすらう神ありて 一片の雲なく澄める双眸の青
「原人の海図」〈くも〉歌会
by sho3id
| 2009-07-31 15:48
| 短歌